- Xでポストした場所を指定して検索する方法は?
- 検索コマンドはある?
X(Twitter)では、投稿時の位置情報を条件にポスト(ツイート)を検索できます。
Xの初期設定では、位置情報はポストに付与されないようになっていますが、設定をオンに変更している人もそれなりに多いため、地域的な話題の検索などに役立ちます。

Xのポストは検索コマンドを使うことで、位置情報を基準にして検索できます。
ただし位置情報の設定はユーザーごとに異なるので、精度にはバラつきがあります。
また位置情報の指定を上手に使うことで、インプレゾンビの排除にも使えます。
本記事では、位置情報検索の方法について詳しく解説します。
Xで場所や位置情報を使用してポストを検索する方法
Xで場所や位置情報を使用してポストを検索する方法は、主に3つあります。
near:
を使って場所や自分を基準に検索するgeocode:
で緯度や経度を使って検索するplace:
でPlace Object IDを使って検索する
手軽さの順に並べると、near:
>geocode:
>place:
です。
指示の正確性で言えば、geocode:
=place:
>near:
ですが、そもそもポスト側の位置情報があやふやなことが多いので、本来的に正確性の点ではやや怪しい検索方法です。
それぞれ解説します。
方法①:Xで地名を基準にして指定した半径内のポストを検索する
Xでは検索コマンドを使うことで、任意の地名や場所名を基準点にして、そこから指定の距離内にあるポストを検索できます。
たとえば「東京タワーを中心に半径200m内で投稿されたポスト」のように検索できます。
コマンドは下記のように指定します。
near:地名(場所名) within:半径
先ほどの例「東京タワーを中心に半径200m内で投稿されたポスト」の場合は、下記のコマンドで検索します。
near:東京タワー within:0.2km
英語でも検索できますが、検索結果にはやや違いが出るようです。
near:tokyotower within:0.2km
自分の位置情報を基準にすることも可能
near:
は地名や場所以外に、自分を基準にすることも可能です。
near:me
と指定することで、Xが推定する自分の位置を基準に、指定する半径内で投稿されたポストを検索できます。
near:me within:0.2km
位置情報の制度は、自分の位置情報の設定に依存していると推測されます。
方法②:Xで緯度・経度・半径を指定してポストを検索する
またXでは、緯度・経度を指定してからポストを検索できます。
検索の際はgeocode:
という文字列を使います。
geocode:緯度,経度,半径
たとえば東京タワーを基準に検索したい場合、東京タワーの緯度経度は、緯度:35.658581、経度:139.745433なので、下記のように指定します。
geocode:35.658581,139.745433,0.2km
実際の数字を調べる手間はかかりますが、緯度経度による検索は地理上の位置がピンポイントに定まるので、より検索の精度が高まります。
緯度経度はGoogle Mapから調べられます。
方法③:XでPlace Object IDを指定してポストを検索する
XではPlace Object IDを指定することでも、ポストを検索できます。
Place Object IDとは、Xが特定の地理的な場所を識別するためのユニークな文字列のことで、内部的に管理されています。
たとえば、アメリカ合衆国のPlace Object IDは96683cc9126741d1
なので、次のようにポストを検索できます。
place:96683cc9126741d1
Place Object IDはその一部がGitHub上でまとめられていたりしますが、すべてが網羅的に整理されているわけではありません。
取得するためには、XのAPIを利用する必要がありますが、Xの開発者アカウントとAPIキーやトークンが必要です。
位置情報検索はインプレゾンビ対策にも有効
検索仕様から条件付きではありますが、位置情報検索はいわゆる「インプレゾンビ」対策にも使えます。
インプレゾンビは海外からポストされているケースが大半なので、東京を基準に日本列島が収まる範囲で位置情報を指定することで、海外から投稿されているインプレゾンビ系ポストを一掃できます。
具体的には下記のポストで紹介されているように条件を指定します。
『インプレゾンビを一発で消す方法』見つけた。
— “(2)。 (@ayuzu_sub) April 15, 2024
1、「lang:ja near:東京 within:950km」をつけて検索
2、海外インプレゾンビがすべて消える。
3、トレンド入りの理由がすぐわかる。
鹿児島〜北海道が約1900kmだから半分の950km。#拡散希望 pic.twitter.com/pPlrlCF7Rb
ただしコミュニティノートに書かれているように、位置情報が推定できないアカウントもまとめて検索結果から排除されてしまいます。
位置情報を検索条件に指定すると、国内ユーザーのアカウントでも、プロフィールの場所欄が空欄だったり適当な文字列だったりすると、まとめて非表示にされてしまいます。
プロフィールを入力していないユーザーも多いため、精度の高い絞り込みには向きませんが、応急処置的に試してみてもよいでしょう。

また上記の例の場合、沖縄が範囲外になってしまうので、その点にも注意が必要です。
Xの位置情報は本当に正しく機能しているのか?
Xの位置情報は初期設定でオフになっているため、位置情報検索の精度について気になる人もいるかもしれません。
たとえば先ほどの「東京タワー」の場合、コマンドで検索しても出てくる画像は東京タワーと関係のないものが多いため、精度の確認が困難です。
そこで検証用として、「宗谷岬」を下記のコマンドで検索してみると、現地の画像がかなりの数でてきます。
near:宗谷岬 within:0.2km
その他の適当な観光名所や駅名で検証してみても、現地の周辺で投稿されたテキストや画像が抽出されるはずです。
位置情報は各アカウントの設定によるところではありますが、ポストへの付与がオンになっている限りは、おおむね正しく機能しているとみてよさそうです。
X(Twitter)でポストした場所や位置情報を指定して検索する方法によくある質問
ポストした場所や位置情報で検索する方法によくある質問に回答します。
- Xで場所を検索するには?
- Xで投稿した場所からポストを検索する方法は3つです。
・near:場所(またはme) within:半径
コマンドを使う
・geocode:緯度,経度,半径
コマンドを使う
・place:Place Object ID
コマンドを使う
- Xのジオタグとは?
- Xのジオタグとは、投稿時にポストに付与できる位置情報のデータのことです。
位置情報の区分には次のものがあります。
・国(country)
・都道府県(admin)
・市区町村(city)
・場所(neighborhood)
・店舗や特定の場所(poi)
- Xで位置情報検索を避けるには?
- Xで位置情報検索を避けるためには、ポストに対する位置情報の付与をオフにします。
具体的には、次の2つの方法があります。
・投稿時に位置情報をオフにする
・スマホなどの設定変更で、アプリに対する位置情報の利用をオフにする
Xでポストした場所を条件にした検索コマンドまとめ
以上、本記事では場所を条件にした検索コマンドを紹介しました。
最近では、インプレゾンビの出現がおさまってきた感もあり、使う場面があまりないコマンドになってきた印象もありますが、機能的には面白いコマンドです。
旅行やイベントなど、目的にあわせて使い方をいろいろ試してみてください。
また下記の記事では、Xの検索コマンドについて網羅的に解説しています。
使う頻度の多いメジャーなコマンドからマニアックなコマンドまで網羅的に紹介しているので、ぜひご覧ください。